「さて、これからどうしようか？」
「とりあえず腹ごしらえと
いったところでしょうか？」
これは東京のど真ん中で
これから魚釣りをしようと
企んでいる二人の男の会話である。
東京スカイツリー近くの
カフェで待ち合わせ、
これから墨田川まで歩いていくのだが、
その前に腹ごしらえをしたい。
そんな飢えた男二人で向かったのが
ハンバーグの店、
「モンブラン（吾妻橋店）」だ。
当日は6月の末。
足早に梅雨が去った直後である。
気温は３０度を優に超えている。
吹き出る汗を拭いながら、
塩分の補給もかねて
店内へ逃げ込んだのだった。
スカイツリーからここまでは
徒歩圏内といっても良いであろう。
店内は昼時とあって、
ほどよく混雑している。
釣り道具を抱えた、
男二人には若干狭い、
壁際のテーブルへと落ち着く。
普段ならメニュー選びに悩むのだが、
ここでは迷わず、
鉄板ハンバーグステーキを選択。
いや、待て。
さらにソースが
６種類から選べるようだ。
さすがにココは悩む。
フランス風・オランダ風・ロシア風・和風・メキシコ風、そしてイタリア風。
和風、イタリア風、メキシコ風は
なんとなくイメージできるが、
その他は初めて聞くものばかり。
さんざん悩んでいると、
スタッフさんがお冷を持ってやってきた。
このタイミングでオーダーしなければ
お店のオペレーションに
迷惑がかかるんじゃないか？
そんな脅迫観念を覚える。
「しかたがない、、」
腹をくくってフランス風を選択。
同席した彼はロシア風だそうだ。
それらをサラダセットにする。
おたがい３０過ぎて、
いろいろ気にし出す頃だろうか？
口には出さないが、そんな気がする。
さあ、ハンバーグステーキの到着だ。
まずは私のフランス風。
シンプルないでたちに
マッシュルームがアクセントに。
デミグラスソースもうまい。
ワインの隠し味が
効いているからだろうか？
そして彼のオーダー、
ロシア風も登場。
コクのあるブラウンソースが
鉄板上で「ジュワーっ」と鳴いている。
ついでにきし麵のような
平打ちパスタも付いていたが、
これがボディーブローのように
きいてくる。
ボリューム満点だ。
鉄板系メニューはとにかく熱い。
そしてうまそうに見える。
猫舌な私は「熱い、でも、うまい」の
はざまで揺れながら、
熱々のうちに完食しようと
頑張るのだった。
それがお店の方への礼儀である、
と信じて。
さあ、これから墨田川でハゼ釣りだ。
＜店舗情報＞
モンブラン 吾妻橋店
03-5608-2155
東京都 墨田区 吾妻橋 2-2-5-1F
http://www.monburan.co.jp/index.html
▶この旅の様子は以下よりどうぞ
東京・隅田川へ釣りTRIP/ 憧れの江戸前ハゼを求めて片道３６０㎞の大移動