「東京と愛知の間で良さそうな釣り場・・・浜名湖とかどうですか?」
「ちょっと愛知寄りだけど・・・(笑)でも、浜名湖行ったことないから行きたいなぁ。」
PLUS FメンバーのLINEグループでの会話である。
PLUS Fは現在数名のメンバーで運営している。
メンバー同士、志や波長はもちろん合うものの、
普段はそれぞれ遠く離れたところ(東京・愛知・大阪)
で活動しているため、
やりとりは主にSNSとビデオ通話。
だから、一緒に釣りに行くとなると、
各人の仕事状況、家庭事情など様々な要素を
鑑みながら自分の時間を絞り出し、
“最適な釣行日”を2ヶ月ほど前からプランニングする。
もはや一大プロジェクトなのである。
そうだ、浜名湖・遠州灘いこう
今回は議論に議論を重ねた結果、
東京メンバー1人と愛知のメンバー2人で、
静岡県は浜名湖・遠州灘で釣りをすることにした。
さて、何を釣ろうか。
せっかくだからドリーム感のある大物か、
高級魚を狙いたいね、という話に。
そこで「泳がせ釣り」に決定した。
泳がせ釣りとは
まずエサとなる魚(アジなど)を釣って、
次に別に大きめのハリをセットした仕掛けに
生きたままのエサをつけて海に泳がせる、
大物や高級魚を狙う釣り。
遠州灘ではいくつかの釣船屋さんが
提供しているようだった。
防波堤では「泳がせ釣り」をした経験はあるが、
船の上ではメンバー皆はじめて。
ヒラメってドリーム感あるよね
その中でヒラメ狙いの釣船屋さんがあり、
そこを仕事の早いメンバーに予約してもらった。
ドリーム感という意味でも
ヒラメはいいなぁという話になった。
ヒラメなんて普段食卓には並ばないし、
お寿司屋さんで自分でオーダーするのは
(お値段的にも)少し気が引けて、
おまかせで出てきたら
超絶テンションあがるような高級魚。
メンバー同士のLINEも一段と盛り上がってくる。
まだ3週間前なのに。
釣船屋さんからは予め泳がせ釣り用の仕掛けを
用意しておくようにと指示されたので、
事前に購入しておいた。
「船極 大ヒラメ」
それにしても、このネーミングとイラスト。
めちゃくちゃ大物が釣れそうではないか。
「船極」って言葉は初めて聞いたし、
このヒラメのイラストももはや怪物のようは面構えだ。
釣り具の中でも特にエサや針や仕掛けなどの
パッケージに書かれているネーミングやイラストの
センスはいつもすごいなぁと感服する。
釣りの前にちゃんと夢を見させてくれる。
きっと、各社さんめちゃくちゃ努力されているのだろう
と勝手に想像する。
いつもありがとうございます。
釣行当日。初対面。
さて当日。
11月後半の土曜日。
早朝5時。
最近あたたかい日も続いていたが
この日は肌寒く感じた。
浜名湖の釣船屋さん近くの釣具店で集合した。
いつもSNSやテレビ電話ではやりとりしているものの、
リアルで顔を合わせるのは初めてのメンバーもいて、
照れ臭さを隠しきれない感じの挨拶が
なんだか面白かった。
その後、船に向かい準備を済ませ、出船。
この朝焼け。
釣り人だけが見れる特典である。
釣船での「休憩室トーク」
はじめの釣りポイントまで30分ほど船を走らせる。
船釣りにはこの時間に、
ロッカールームトークならぬ
釣船の休憩室トークがある。
今回のメンバーは同世代で家族がいたりと、
住む場所は違えど同じような境遇にいることから
共通の話題や悩みがあり、
プライベートの話で盛り上がった。
すると、あっという間にポイントに到着。
さぁ、釣るぞ。
エサを釣る。
まずは“泳がせる”エサとなる
アジをコマセサビキで釣るところから始まる。
・
・
・
ん?
・
・
・
おーい。
・
・
・
あれ?
・カスゴ(マダイの稚魚)
・手乗りカサゴ
・サンバソウ(イシダイの若魚)
といったカワイイお魚さんは
ポツポツと顔を見せてくれるものの、
肝心のアジさんがシブい様子で
5時間ほどかけて7匹を確保。
「まぁ、これも釣りですよね」
メンバーは皆穏やかなものの、苦笑いした。
アジたちに思いを託して
ヒラメのポイントに到着。
アジたちに思いを託して海に放す。
(アジからしたら知ったこっちゃないが)
それから待つこと数十分。
“コン”
「アッ!」と思い、
すぐにアワセる!
・・・しかし、
ヒラメが飲み込む前にアワセをしてしまったみたいで、
うまく針にかからず。
つい焦ってしまった。
嗚呼、無念である。
釣れない時こそ焦って、
さらにチャンスを逃す。
この負のスパイラルは難易度の高い釣りによく起こる。
しかし、ここは気持ちを切り替え、
「僕はわざわざ東京から車で3.5時間かけてきたんだ。絶対に早アワセはしない」
と誓って新たにアジを投入する。
先ほどのアジはヒラメの歯でボロボロに。
ゴメンねアジさん・・・
釣り神様は僕らに微笑むのか
終了まで残すは45分程度。
周りのメンバーも時折アタリがあるものの、
まだ本命GETには至ってないよう。
「もしかしたら、ボウズ(0匹)かもしれない」
という不安感がなんとなく漂う中、
“コン、・・・コン。”
また小さなアタリ!
「今度は大きなアタリがあるまで必ず待つ!」
と思っていたら、
アタリが止まってしまった。
エサのアジを引き上げると、
またしてもヒラメの歯でボロボロに・・・
というのが数回続き、
僕が保有していたアジはついに底をついてしまった。
ヒラメの泳がせ釣り、
思いの外難しい。運の問題もあるだろう。
すると、
「のりました!!!」
とどこからか雄叫びが。
メンバーの1人が竿をしならせている!
僕ともう一人も、スグに自らの仕掛けを回収し、
カメラを持って“現場に”急行した。
ヒラメだ!
ようやくのご対面にメンバー一同歓喜に沸く。
PLUS Fにはこうやって
“持っている”メンバーもいるのである。
そのまま時間切れで終了。
港に戻ることに。
至福のコーヒータイム
港に帰ってきたのは16時前。
まだ夕暮れまでには少し時間があるので、
近くの防波堤で
釣りをしながらコーヒーを飲むことにした。
コーヒー。
そう、PLUS Fメンバーには
本格コーヒーを淹れてしまうメンバーがいるのだ。
まさか、
釣り場で絶品コーヒーが味わえてしまうとは・・・。
潮風を感じながら飲む本格コーヒーは格別であった。
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[あわせて読みたい]
釣り?コーヒー?それとも、、。私にとって大切なのは一体どちらなのだろうか?
https://plusf.co/fishing-coffee/
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こういった釣りを通じて贅沢に時間を過ごすことも
PLUS Fメンバー間では大事にしている。
結局、夕暮れ時まで釣りをして終了。
SNSでいつでも話せるのに、
やはり夕暮れは別れの寂しさを助長するものがある。
ただ、各メンバー帰らなければならない。
「またSNSで会いましょう。」って言って解散。
家族へのお土産を買いに行ったメンバー、
帰りにラーメン食べて帰ったメンバー、
帰りの高速道路で大渋滞に巻き込まれたメンバー。
それぞれの帰路についた。
(数ヶ月後の)次回の予定、そろそろ立てなければ。
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