ハコスチって魚、知ってます?
これは群馬県にいる遊漁用ニジマスで
県水産試験場が開発した魚だ。
ニジマスと聞くと釣り人にとっては結構馴染みがあるが、
一体、他のニジマスとは何が違うのか?
どうやら、釣り上げるときの“引きの強さ”が違うらしい。
ハコスチとは?
ハコスチは、
背びれや胸びれが
こすれにくく飼育しやすい「“箱”島系の雌」と
野性味が強い「“スチ”ールヘッド系」の雄を
交配して生まれた魚でそれぞれの頭の文字をとって
「ハコ(箱)」「スチ」と名付けられた。
釣りをする人たちが魚に求める「スピード、パワー、スタミナ」
が備わっているとされており、
要するに釣り味満載の魚ということだ。
(なんか、サイボーグニジマスって感じだなぁ)
今回は、群馬県の方にお声がけいただき、
ハコスチの試釣会にAuther Kが参加。
実際に釣ってみた感想をレポートする。
ハコスチは群馬県にいる
場所は群馬県の「沼田フィッシングプラザ」さん。
車で行くと関越自動車道・沼田ICを降りて5分程度の
ところにあるアクセスの良い管理釣り場で、
完全湧水で冬場も水温が安定していて
大物を多数放流している。
ここの一部のポンドに今回ハコスチが放流されていて、
それをルアーを使って狙う。
実釣開始。すると・・
朝9時。
まずはじめに、
湧水ポイントの近くで2.5gのスプーンをキャスト。
ややマッディーな水質であったため、
カラーはライムチャート系をセレクトした。
キャストして、
タダ巻き。
タダ巻き。
タダ巻き。
3投目のタダ巻きで
“ゴンッッ!”
強いアタリ。
でも、ハリ掛かりせず。
すぐさまもう一度キャスト。
すると、また
“ゴンッッ!”
また強いアタリ。
でも、またハリ掛かりせず。
(きっと魚、これはハコスチかな!?)
(放流したてだからか、活性が高いな。)
(ハコスチは捕食が上手くないのか・・・?)
いろいろ心中思いを巡らせていたが、
今のところ、
アタリらしきものは全てハコスチだと信じていた。
本当はアタリがあったら、竿を振り上げ豪快にアワセたいところ。
しかし、ニジマスは泳ぐルアーに対し、
バイトするときにすぐ反転して逆に泳ぐクセがあるようなので、
ここはアワセをしてもあまり意味がないと思い、
アタリがあってもアワセられないモヤモヤ感に苛まれながら、
リールを巻き続けていた。
すると、
「うおー、めっちゃ引くー!!」
「飛んだー!!」
同じく試釣会に参加されている他のメンバーの方が、
ハコスチを釣り上げられたみたいだ。
今回参加したメンバーは皆、
釣り歴が長く、
普段から渓流や管理釣り場での釣りを楽しまれている方。
その方達からの興奮めいた声に、
羨ましさと、焦りが同時に押し寄せてくる。
ただ、そこは冷静に。
ちょっと僕も変化をつけようと思い、
着水後10秒ほど待って少し深い層を探ることにした。
すると・・・
“ゴンッッ!”
“ングググッッ!”
のった!
すると魚は、右に左にビュンビュン泳ぐ!
元気、元気!
“ビシャッッ”
飛んだ!
まるでシーバスのエラ洗いのような豪快なジャンプ!
・・・あ。
ただ、そのジャンプの時に、
ハリが外れてしまった。
「あっ・・・」
初のハコスチとの対面を間近に心踊っていたので、
思わず、無念さが声に出てしまった。
諦めずにもう一度キャスト。
少し肌寒かったが、
この日は天気が良く、とても気持ちいい釣りである。
魚をバラした無念を気候の心地よさで
なんとか心の中を相殺しようとしていた。
今度こそは・・
すると、その時。
“ゴンッッ!”
“ングググッッ!”
のった!!
今度もエラ洗い!しかも2回!
だが次は、上手くネットにランディングすることができた。
これがハコスチかぁ。
見た目には、ニジマスとの見分けがつきにくい。
(というか僕にはわからなかった。)
しかし、釣っている時の興奮度合いで言えば、
同じサイズのニジマスの何倍もあるな、と思った。
釣りをやっている人風に言うと、
いわゆる“釣り味がある”魚だと思った。
あと、群馬県でしか会えないってエリア限定感もなんか良い。
(いや、ニジマスも好きやで)
と一通りハコスチへの思いを心の中で綴った後、
すぐさま、リリース。
そのあと、さらにヒット!
普段ニジマスを釣っている感覚からすると、
結構大物かな?と思ったが、
実際はちょっとサイズアップしただけだった。
さらに1匹釣って、13時。
ここで試釣会はで終了。
一緒に行ったメンバーと「釣り足りないねー」と言って、
すぐ近くの川場フィッシングプラザに移動して、また釣りをした。
ぜひ、関東近郊のトラウト釣り好きの方も
この「スピード、パワー、スタミナ」を是非体感してみてほしい。
結構ビックリすると思います。
最後は巨大ハコスチ像の写真をパチリ。
以上、レポートでした。